FACTFULNESS(ファクトフルネス)
GW中どうせ外にも出れないし何か1冊本を読もうと思い
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
こちらを読みました。
本を読んでインプットだけしてももったいないので
せっかくなのでアウトプットに挑戦です。
ファクトフルネスとはおそらく造語ですかね?
FACT(事実)
FULNESS(満ちること)
思い込みをやめて、事実(データ)に基づいて世界を見ようという
気付きを与える内容のものでした
ちなみにこの本の何がすごいって
「あとがき」で気付いたのですが、筆者の方はもう亡くなられたようですね
というのも、執筆中に末期の膵臓癌を宣告されたようです。
そこからすべての講演会をキャンセルし、1年以上執筆のみに集中してこの本を書き上げたようです。
しかし、本の完成には間に合わず、2018年出版ですが、2017年に亡くなられたようです。
謝辞?のようなページにはずらーっと4ページほどにかけて
出版に関わった方の名前が羅列されており、筆者の本気を感じ取れました。
そんな本がお金目的で出版されたとは考えられないので
書いてある内容は筆者が本当に世の中に伝えたく、大切なことなんだろうなと解釈し、僕の中で信憑性が爆上がりしました笑
前置きが長くなりましたが、本書に書かれていた世界の事実に関するクイズを少し抜粋
Q1. 世界の人口のうち、極度の貧困状態にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょうか
①約2倍になった
②あまり変わっていない
③半分になった
Q2. 世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょうか
①20%
②50%
③80%
A1. ③
西原の考え
ACのCMとか流れてるの見てたらまだまだ極度の貧困の国って改善されてないんやろな―
でもそんな増えてもないやろうし、①か②かなー
A2. ③
西原の考え
これもACのCM見てたら予防接種を受けるほどの豊かな国は多くはないんやろな―
知らんけど、なんとなく①か②かなー
予想外にも
①世界の貧困状態の割合は半分になってるし、
②世界の8割の1歳児は予防接種を受けることができている
このように世界は良くなっているようです。
言い訳するようですが、この問題は間違えても仕方なく、
3択の問題なのでチンパンジーでも正解率は33%になりそうなものですが、
これは人間の「ネガティブ本能」を絶妙に刺激したクイズとなっており、
専門家に同じ問題出したところ10%程度の正答率になったそうです。
これから得られる「ファクトフルネス」とは・・・
ネガティブなニュースに気づくこと
になります。
人間はドラマチックでネガティブなニュースの方が
圧倒的に耳に入りやすく悪いイメージを持ってしまいがちになります。
報道する側の立場になってみても、
物事が良くなっていることをわざわざ報道したところで視聴率も取れないので
仕方ないのですが、「悪いニュースの方が広まりやすい」
ということを知っておきましょう
とのことです。
某クソウイルスのニュースを予知していたかのような
タイムリーな内容でした。
ちなみにこんな感じの世界に関するクイズ全13問であったり、
全10個の人間の本能が語られていました。
備忘録としてタイトルのみ
①分断本能
…単純に2つに分けれるわけではない。中間層に大半の人がいることに気が付くこと。
ex. 金持ちと貧乏とその間の人
②ネガティブ本能
…ネガティブでドラマチックなニュースに気づくこと。
「悪い」は現在の状態、「良くなっている」は変化の方向。
③直線本能
…グラフはまっすぐになるだろうという思い込みに気が付くこと。
ex. 世界の人口は増え続けるわけではない。
④恐怖本能
…恐ろしいものには自然と目がいってしまうことに気が付くこと。
リスクは「危険度」と「頻度」の掛け算で決まる。
⑤過大視本能
…目の前の情報がとても重要かのように勘違いすることに気が付くこと。
全体像をまず把握する。
ex. パレートの法則(80:20ルール)
⑥パターン化本能
…一つの例がすべてに当てはまるわけではない。
ex. ハロゲンやベンゼンが有害だ!といって化学物質すべてが有害なわけではない。
(もちろん無害でもないけれど)
⑦宿命本能
…いろんなものが変わらないように見えるのは、変化がゆっくりだから。ということに気が付くこと。
変化を追いかけて知識をアップデートする。
⑧単純化本能
…一つの視点では世界は理解できないと知ること。
数字は大切だけど、数字だけに頼ってはいけない
噓つきは数字を使う!
ex. 「子供にトンカチを持たせると、なんでも釘に見える」
⑨犯人捜し本能
…犯人ではなく原因を探す。
誰かを攻めれば物事は解決するわけではない。
⑩焦り本能
…今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込みに気が付くこと。
まとめていると、どれもあーたしかにそれぞれ絶妙に経験のある本能だなと改めて感じました
ここまで書いたものの、
これまでに読んだ「嫌われる勇気」や「人を動かす」ほど
僕はドンピシャではまったわけではないですが、面白かったです。
勉強になりました。